新しい先生になって約4か月が過ぎました。
一言でいうと、ファミリーのようなクラスづくり、がなされているように見受けられます。
一番お姉さんのクラスは、自分たちで考えながら学ぶようなところがあり、
子供たちも楽しく活き活きとレッスンしています。
今まで、バレエに限らず、他の舞台も見に行かなかったお子さんも、
はじめて先生の舞台を見に行く、というように変化がみられたということです。
小学校低学年のお子さんは、最初のうちは、私語が多く、
隙あらば大人を試すような、「なんで」「どうして」「なにそれ」「忘れた」
の連発でした。ひとしきり、試し終わった数週間後、
手のひらを反すようにまじめにレッスンを受けるようになりました。
子供として、先生を受け入れたのでしょうか。
まだ、先生に甘えを受け入れてもらおうと試し続けているお子さんもいますが、
それも含め、ファミリーのようになっています。
いままで、何年も緊張した様子だったお子さんから、はじめて
「バレエが楽しくなってきた」
という言葉が出て、びっくりしました。
未就学児のクラスは、まだまだ遊びたい気持ちを押さえられないところがあります。
お友達が、遊びたい気持ちを押さえられないと、つられてしまいます。
この年頃のお子さんは、これが楽しく、また、ちゃんとやっているつもりでもあるのです。
しかし、それでも少しずつ、変化を見せてくれています。
厳しくすることは簡単で、やりなさい、と言ってやらせることもできますが、
先生は本人たちがやろうという気になるまで根気強く待ってくれています。
自分たち一人一人を受け入れてくれると子供たちが感じ取って、信頼ができていく、
そういう過程を見ているようです。
保護者から見たら、
どうしてうちの子はそんな態度とってるの!
と思うことも多々あるでしょう。
バレエをたくさん学んでこない、そう思うこともあるでしょう。
子供は、家のこと、園のこと、他の習い事のこと、
みんな引きずって教室にやってきます。
動画やゲームになれた時代のお子さんは、
わかりやすく、おもしろいものだけに集中する子が多くなっています。
動画のようにひきつけるレッスンにしか反応を示せないのでもいいでしょうか。
先生がインフルエンサーのようでなくても、
つまりいたって普通に言っても、レッスンはなりたつはずです。
遊びに行ってるのではないことを教えていただくのは保護者の役目として、
バレエに関係のないおもちゃなどは持参しないこと、
お月謝は月初に用意して、指導を受ける心構えを持つこと、
動きで髪の毛が乱れて先生に直してもらう、などが無いようにきちんとしてくること、
などお母様方にもふるまいを見直していただいています。
そういったことから子供たちも感じ取ることがあるのではないでしょうか。
自分のちからでやる気になって、考えながら学んでいく、
本来の意味で厳しいレッスンですが
そこを見守れるご家庭をお待ちしています。