この時期になると、受験が終わり、
塾も新○年生コースがはじまるのか、各家庭で習い事の整理が始まります。
4年生あたりが多いのではないでしょうか。
もう40年近くも前、東京ではなく名古屋ですが、
私も中学受験をしました。
ちなみに大学卒業まで、試験は一校しか受けてません。(中受一校→高校受験無し⇒第一希望の大学に推薦があったため推薦&内申のみで試験無)
自分は、中受してよかったと思っています。性格的にあっていました。
小学生当時、ピアノを習っておりましたが、
6年生になる時に受験のために自分の意志ではなく辞めました。要するに親の意見ですね。
自分は続けるも辞めるも気持ちが特になく、そういうものだと思っていたように思います。
教室を運営する立場になってみて、
うちではまだ受験のために教室を辞める、というお子さんはたくさん経験していないのですが、
話にはよく聞きます。
うちのピアノ教室は、高学年になるとごそーっと辞めるんですよ
発表会は低学年ばかりですよ
楽譜読めるようになったらもういいよね~
プロになるわけではないしね
とか保護者との会話でよく聞かれます。
習い事の先生の多くは、
受験のために辞めても辞めなくても、受かる子は受かる、受からない子は受からない、
と思ってます。私自身も、ピアノを辞めなくても結果は変わらなかったと思ってます。
例えば、バレエや水泳、習字など、基本的にお教室にいったときのみ練習するものに関しては、
週に一時間(もしくは2時間)の時間の余裕が、できませんか?小学生に。
例えば、ピアノや楽器など、自主練習が必要なものは、一日に10~15分、練習する時間をとることさえも
できませんか?
息抜きにもなりますし、
時間のメリハリをつけて勉強することにもつながります。
そこで継続することができたら、継続してきた自分にも誇りをもてますね。
身につき、肥しになることがたくさんあります。
スタジオオーナーである私のフラメンコの教室には、ピアノを大学や高校まで続けていた人が数名います。
彼女たちは、いまでもピアノを趣味で弾くそうです。
現代の住まい事情で自宅にピアノが置けないから、レンタルピアノ室を利用して弾いたりするそうです。
フラメンコ教室には、子供の時バレエをやっていました、
という人はいっぱい来ますが、その片鱗は残念ながら指先のポジション取り位しか残っていません。
小学生のうちに辞めたら、あっという間にゼロになってしまいます。
いままでレッスンしてきたものが、ゼロです。
教える側は、長い時間費やして、その芸事を教えられるまでになっているので、
その子がプロになろうとなるまいと、
妥協せずにその道の正しいことを真剣に教えます。
どこでどう変わるかわからないので、それこそプロを目指すようになっていっても困らないように教えます。
なので、受験に取られるのは非常に悲しいお別れになります。
そもそも中学受験というのは、塾や周りに踊らされてするものではないと思っていて、
自分の経験としては、やはり向き不向きがあるから、
勉強して点数とって競争に挑んでいくのが好き、
という性格ではない子は中学受験しなくてもいいのではないかなと感じます。
大きいお子さんのいる友人が
「小さいうちに受験しておくと、後が楽、というけど、
一番楽なのは、高校受験だよ。子供が勝手に塾行ってやってくるだけだから。」
と言っていますが、その通り。
楽だから受験しとく、の考えが本質的な考えでないことを祈りますが、
もしそうだとしたら、高校受験を子供が勝手にやってくれる方が楽だそうです。
ちなみに、私はその当時の自分に思うのは、
勉強はそこそこにして、
本をいっぱい読んでおけばよかった、と思っています。
習い事を受験前に整理するご家庭に
毎日10分、週一時間の余裕がないくらいの勉強をさせるのかどうか、
今一度考えていただきたいと思います。